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南極大陸 実話 死者 [南極大陸 実話 死者]

日本の南極大陸観測は50年以上にわたる。その歴史の中で
ただひとりの死亡の実話がある。第4次越冬隊で
オーロラ観測に携わっていた福島紳という人の殉職だ。



1960年10月7日から天候が悪化した昭和基地では、
10月10日には最大瞬間風速54メートルという記録的な
ブリザードが猛威を振るっていた。

福島は犬係の吉田栄夫と一緒に海岸のソリを
繋留するために和基地を出たが、
吹き荒れるブリザードを前に這いながら前進した。


視界ゼロの状態でソリの場所も不明、諦めて基地へ
戻ろうとするも、その方向も分からない。

吉田はようやく基地近くまで辿りつくが、福島の姿が見えない。


不運が重なる。同じ頃、行方不明者がでたベルギー隊の
救援で基地内には村石幸彦だけ。

吉田は村石とともに搜索に出かけるものの、
激しいブリザードに遮られ、
雪原に掘った穴の中で一夜を過ごす。


ベルギー隊の協力を得た第4次越冬隊は、
セスナ機で上空からの捜索するが、
ついに福島を発見できなかった。


福島の遺体は事故から7年後の1968年2月9日
西オングル島で第9次越冬隊の隊員によって発見される。

この年はとても暖かく、雪の中から福島紳の遺体が
現れていたのだった。

昭和基地から5kmほど離れたその小高い丘は、
「福島ケルン」と命名された。

福島ケルンでは、毎年の越冬隊によって慰霊祭が
行われている。


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